Aroma(芳香)+Therapy(療法)=Aromatherapy(芳香療法)

精油を用いるアロマセラピーは、植物療法あるいはハーブ医学から派生したもので、アロマテラピーという言葉は、1930年頃にフランスの調香師・香料研究者のフランスの科学者ルネ・モーリス・ガットフォセ(1881-1950)が、『アロマ(芳香)セラピー(療法)』を組み合わせて作った造語です。

実験中の事故でひどい火傷を負い、ラベンダーから抽出した精油によって治療しました。これにより、それまでも行なっていた精油の研究をさらに続け、1928年に研究結果を発表。
その書籍の中で『Aromatherapy』という造語を記したことがアロマセラピーの始まりであるとされています。

 

Essential Oil(精油)とは

日本では一般的に『アロマオイル』と呼ばれることが多いですが、海外ではアロマオイルというと全くの別物になってしまいます。

アロマセラピーの世界では『エッセンシャルオイル=精油』と呼びます。

精油は植物の花、葉、果皮、根、種子、樹脂などからにおい物質が抽出され、植物のつくる化学成分が植物中に存在する時よりも100倍以上に濃縮されています。

例えば、ラベンダー10gの精油を作るためには1500gものラベンダーが使用され、高価なバラの精油は1滴(0.05ml)に50本のバラが必要なんです! その1滴1滴がとても貴重な精油。少量の小瓶が高価であるのは当たり前なのですね。

ただ、残念ながら流通している精油の中には本物でない精油もたくさん出回っています。合成された成分などが混じっていない本物を選ぶことがとっても大切!

それはココロとカラダにしっかり効かせるためには、精油に含まれる成分(薬理作用)がとても重要だからです。初めて買う1本こそ本物の精油を手に取ってほしいと思います。
最初に本物の基準を知れば、合成や品質の悪いものは嗅ぎ分けられカラダにスーッと入ってこない何か違和感を感じられると思います。

 

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【その香り本物?】本当のラベンダーのにおい

【効果的なアロマセラピー】ケモタイプの精油

 

精油の抽出方法

◽水蒸気蒸留法
植物から精油を抽出する方法として、古い時代から知られるもっとも一般的な方法です。水蒸気の力によってにおい物質を引き出す方法。
植物を蒸留釜に入れ、そこに水蒸気を通して、植物の有効成分を蒸気と一緒に取り出します。におい成分は非常に軽く、蒸気を冷却管で冷やすことで、また液体へと戻すと薬効成分だけが上に集まり油の層と水の層ができます。油の層の部分=精油、水の層の部分=芳香蒸留水(ハーブウォーター)となります。
その際、植物に農薬や除草剤が少しでも残っていると、精油と同じように濃縮されて抽出されることが考えられます

圧搾法
主に柑橘類の皮の部分に含まれる芳香成分を抽出するための方法です。
果実をよく洗い、搾汁器というジュースを絞るような機械へかけ、ジュース部分と油分に分けます。油分の方は遠心分離機にかけて、余計な水分を取り除いたものが精油になります。
柑橘類の他、植物油の製造の多くはこの方法で行われます。

アブソリュート(溶剤抽出法)
有機溶剤などを使用して精油を抽出する方法です。ローズやジャスミンの花のように、もともと含まれる精油成分が少なく、高い温度によって香りが変質するような場合に用いられます。
特に注意深く抽出した場合を除き、一部に溶剤が残留する可能性があるため、医療に使うことは危険です。

超臨界二酸化炭素抽出法(超臨界液体抽出法)
二酸化炭素の特徴を利用した精油の抽出方法です。炭酸ガスに圧力をかけて超臨界状態を作ることで、植物から精油やそれ以外の成分を抽出します。
この方法は熱を加えず上質な精油を抽出する方法であると同時に、コストのかかる方法の一つです。

おうちでアロマセラピー

精油には色々な使い方があり、用途に合わせて注意する点なども変わってきます。

◽芳香浴

◽沐浴

◽スキンケア

◽トリートメント

◽皮膚適用

◽経口投与(内服)

 

精油の保管方法

 

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精油を使用する時の注意点